『企業家研究』(第22号)特集
『企業家研究』では、5回目の特集を組むことといたしました。通常の論文の募集に加えて、特集の論文の募集を行います。特集の趣旨、編集者、日程、審査プロセスは以下の通りです。
会員の皆様の積極的な投稿をお待ちしております。
2021年12月18日
企業家研究編集委員会
1.特集のテーマと趣旨
現在、日本を含む、いくつかの国では長期的な経済成長の停滞が続いています。
こうした中、創業間もないスタートアップ企業は、今後の経済を牽引する担い手として大いに期待が寄せられています。
スタートアップ企業の登場は、競争を通じた経済活性化を促すだけでなく、イノベーションや新たな雇用創造につながると期待できます。
スタートアップ企業の誕生にあたっては、いうまでもなく企業家(起業家、以下、「アントレプレナー」で統一)の役割は不可欠です。
歴史を振り返っても、現在日本を代表する企業の多くでアントレプレナーが多大な役割を果たしました。
また、スタートアップ企業の誕生や成長の過程で、アントレプレナーとそのパートナーなど、創業チームの果たす貢献は少なくありません。
さらに、取引先、金融機関、公的機関、ときには、メンターなどのステークホルダーがスタートアップ企業の成長に寄与することもあるでしょう。アントレプレナーシップを研究するにあたって、こうしたアントレプレナーを取り巻く人や組織、環境も重要といえます。
本特集では、スタートアップ創出に注目してアントレプレナーの役割に関する研究を募集します。
ここでの「スタートアップ(企業)」とは、自ら開発した技術をもとに急成長をめざす企業だけでなく、新たなサービスの展開や商品の販売など、事業をはじめて間もない企業を広く対象とします。
また、日本を代表する歴史的なアントレプレナーから近年登場したアントレプレナーまで、時代を超えたアントレプレナーシップに注目します。
さらに、創業チームのメンバーといった組織、加えて、取引先、金融機関、公的機関との提携に注目した研究も歓迎します。本特集で注目するアントレプレナーシップ研究は、将来的な経済の担い手を生み出す有益な示唆を与えると期待しています。
スタートアップ創出のためのアントレプレナーの役割
- アントレプレナーの役割と外部組織との関係
- スタートアップ企業の成長と課題
想定されるテーマ(一例)
- 歴史から学ぶアントレプレナーシップ
- アントレプレナーシップの育成とスタートアップ企業の経営資源
- スタートアップ企業の成長とパフォーマンス
- 創業メンバーの組織と外部組織との提携
- 個人投資家,ベンチャーキャピタル、金融機関、株式市場の役割
- アントレプレヌール・エコシステムなどスタートアップ創出に向けた社会基盤
- 新型コロナウイルス感染拡大にともなうアントレプレナーシップの変化
※研究方法について、定性的研究、定量的研究などを問いません。
ただし、単なる事例紹介にとどまらず、(経営学など)学術的な視点からの議論、また、そこから得られる示唆に注視してください。理論モデルや実証分析にもとづく検証結果も歓迎します。
2.特集にかかる編集担当者
特集担当エディター 本庄 裕司(『企業家研究』編集委員)
3.日程
論文投稿締切 : 2022年9月30日(金)
特集掲載誌 : 『企業家研究』第22号(2023年7月発行予定)
4.審査プロセス
通常の『企業家研究』の投稿規定に沿って審査を行います。
投稿の際、「特集論文」であることを投稿申請書の所定欄に明記(✓印をいれる)してください。
なお投稿論文が特集担当エディターおよび編集委員によって特集テーマにあてはまらないと判断された場合は、著者に通知したうえで、特集ではなく通常の投稿として審査を行います。